故郷で迎える正月
昨年は自分の癌治療で帰省できなかったので、2年ぶりの故郷での正月です。
老親は会うたびに老け込んでしまい。できない事がどんどん増えていきます。
かろうじて店舗でのお金の支払いはできているので、何とか二人で暮らせてはいますが、
そろそろ限界かと毎回の心配を今年もしています。
いらいらが限界
父親がマイナンバーカードとクレジットカードを紛失して、大ゲンカになりました。
失くさないようにと、金庫に入れて大事なものだから絶対に持ち出さないように言い聞かせておいたのですが、
なぜか持ち出して財布にしまい、財布ごと紛失してしたようです。
地元の警察に届けて、カードを止めてと大忙しの年末になりました。
なぜ持ち出したのかを問い詰めても、知らぬ存ぜぬで、挙句の果てには他人のせいにしたりと
自分の親であることが腹立たしいやら、情けなくなるやらで大ゲンカになりました。
年をとると都合の悪いことは無意識に記憶から消えるみたいです。
単純に忘れてしまうというよりも、自分の中で都合のいいように記憶を作り変えるので、何が本当なのか分からなくなってしまいます。
まだまだ未熟者
結局財布は洗濯物の中から出てきて、その中からマイナンバーカードもクレジットカードも出てきて一安心です。
なぜ、使う必要もないカードを持ち出して自分の財布に入れたのかが未だに謎です。
おそらく、大事なものを管理できない自分を受け入れられなかったのだと思います。
子供みたいなものですね、大事なものを持ち歩いている自分が何か立派で誇らしい気持ちになる。
そんな気持ちだったのだと思います。
そんな老親に思わず声を荒げて叱責する自分は、まだまだ未熟者です。
いずれ自分も通る道
長生きをすれば自分も通る道と思うと、やるせない気持ちになります。
普段考えているより、苦難に満ち溢れた下り坂みたいです。
頑張ってもできない自分を受け入れられずに頑張り続ける。その頑張りが事態を悪化させてしまう。
強くならねば、衰える自分を受け入れる強さ、プライドや尊厳もすり減らせながら下る坂道を受け入れる強さを持ち続けることが、果たして自分にはできるのか、難行苦行の年になりそうです。